『ほめられたい!!』人間はやはり承認欲求を求める
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ご訪問いただきありがとうございます。
ビジネス心理コンサルティングの林 恭弘です。
新年度がスタートし、入学・入社のシーズンになりました。
新入生も新社会人も新たな一歩を踏み出しますね。戸惑いながらも勇気をもってその一歩を力強く踏み出していただきたいものです。
さて、ここのところ企業・官公庁などの研修会において、当社が開発した『モチベーション・チェックシート』を使用したカリキュラムを実施する機会が増えています。
モチベーションとは『人が一定の方向や目標達成に向かって行動し、それを維持する働き』と解釈されますが、仕事においては目標達成や業務に必要な行動を支える『心のエネルギー』です。
当社ではモチベーションを次の10要因に分解して観察します。
・知識・技術 成果を挙げるために必要な知識やスキルの有無
・人間関係 人間関係が良好か
・評価・承認 適切なポジション、業績評価されているか
・コントロール ある程度自分のペースで仕事が進められるか
・自己表現 自分の意見・アイデアなどを表現できる環境か
・価値 自分の仕事に価値や誇りを持てているか
・適職 仕事と自分の適性を感じているか
・他者期待 良いパートナーや仲間の存在、家族の応援などがあるか
・情動 面白みや達成感が感じられているか
・成長 チャレンジのしがい、成長実感が得られているか
それぞれ3問ずつの設問を設定し、合計30問の設問に答えることで実施した人のモチベーション・プロフィールが反映されるわけです。
もちろん、プロフィールグラフの結果は各人各様で、どの要因がモチベーションをさせているのか、あるいはどの要因がその個人内では満たされずモチベーションを阻害しているのかは現在の状態に委ねられています。
そこで、近ごろ再三にわたって見かけられたケースは、「自分は【評価・承認】の要因が最低点数になっていて、どうすればこの要因を上げることができるのかを知りたい」という受講者が続いていることです。
本人いわくは、「自分はどうも認められていないようで、ほめられることもないので自信が持てない」という感じ方をしているのです。
某製造業(中小企業)の研修会では、「もっと、ほめてくださーい!」と叫んだ社員さんもいらっしゃいました。
ところがその人の上司や人事担当者に話を聴いてみると、「彼(彼女)はたいへんよくやってくれている。能力も高いし、期待している」という意見なのです。
ここで私たちが学ばなければならないことは、「周囲の評価と、本人の満たされた感が一致していない」ということです。つまりはコミュニケーションにギャップがあるということです。
人間は『周囲からどのように観られ、評価されているか』ということを頼りに、自己認識(わたしはこのような存在である)を決定しています。だから言葉(コミュニケーション)がとても重要になるということなのです。
どうでしょうか?
家族だから、とか。いつも一緒に働いている社員同士、上司と部下だから、「ほめ言葉なんて、いちいち言わなくてもわかっているでしょ」「そんなことをあからさまに言うのは、ワザとらしいし照れ臭いものです」などと、伝えていないことが多いのではないでしょうか。
言わなければ伝わらない。
そして相手がどのように感じたのか、ということがコミュニケーションでは最も重要なのです。
遠慮せずに、照れながらでも、心からのほめ言葉や感謝の気持ちを伝えることが、職場のモチベーション・アップにはとても大切なのではないでしょうか。
***ビジネス心理コンサルティング ***
*******BMC*******
林恭弘より
- 2017.04.04 Tuesday
- 林恭弘ブログ
- 12:06
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